| スクウェア<パラサイト・イヴシリーズ |
『パラサイト・イヴ』は、瀬名秀明の小説『パラサイト・イヴ』を原作としてスクウェアが展開したシネマティックRPGおよびゲームシリーズ。1998年の第1作では、原作小説の数年後にあたるニューヨークを舞台に、ゲームオリジナル主人公アヤ・ブレアと、覚醒したネオ・ミトコンドリア「イヴ」との対立を描く。
RPGの成長・装備要素とサバイバルホラー的な空間演出を融合し、ATBゲージが蓄積する間もキャラクターを移動させて敵の攻撃を避けられる戦闘システムを採用。ミトコンドリア、細胞、進化、共生と支配という生物学的モチーフを、刑事捜査と都市災害の物語へ結び付けている。
基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ゲーム開始 | 1998年 |
| 初作品 | パラサイト・イヴ |
| 原作 | 瀬名秀明『パラサイト・イヴ』 |
| ジャンル | シネマティックRPG、サバイバルホラー |
| 初出機種 | PlayStation |
| 開発元 | スクウェアUSA LAオフィス |
| 発売元 | スクウェア |
| 主要制作 | 坂口博信、時田貴司、野村哲也、下村陽子 |
このIPの中心構造
| 軸 | 内容 |
|---|---|
| 世界 | 原作小説の数年後にあたる現代アメリカを中心とする世界 |
| 中心人物 | NYPD刑事アヤ・ブレア |
| 中心行動 | 超常事件を捜査し、ネオ・ミトコンドリアによる人類への脅威へ立ち向かう |
| 中心対立 | 人間の核と共生する細胞系統と、人類支配を目指すミトコンドリア系統の対立 |
| 中心システム | ATBを基盤としながら、待機中も移動・回避が可能なリアルタイム性を持つ戦闘 |
| 主要存在 | アヤ、イヴ、ネオ・ミトコンドリア、完全体、変異生物 |
| 主要概念 | ミトコンドリア、進化、細胞共生、臓器移植、遺伝、人体変異 |
| シリーズ構造 | 『パラサイト・イヴ』『パラサイト・イヴ2』『ザ・サード バースデイ』へ展開 |
世界・物語構造
現実世界との接続
| 要素 | 位置づけ |
|---|---|
| 原作小説 | 瀬名秀明の『パラサイト・イヴ』をゲーム世界の前史として利用 |
| 時代 | 第1作は1997年12月24日から29日にかけて進行 |
| 舞台 | ニューヨーク・マンハッタン |
| 捜査組織 | NYPD17分署が事件捜査の中心 |
| 科学 | ミトコンドリア、遺伝、細胞、臓器移植などを物語の核に使用 |
| 原作との関係 | 原作事件を踏まえつつ、人物・物語・舞台はゲーム独自に再構成 |
主要地点
| 地点 | 位置づけ |
|---|---|
| カーネギー・ホール | クリスマス・イヴの人体発火事件が発生する物語の起点 |
| セントラルパーク | イヴが大規模な異変を引き起こす主要事件現場 |
| NYPD17分署 | アヤとダニエルの所属先であり捜査拠点 |
| アメリカ自然史博物館 | ハンス・クランプの研究と事件の科学的背景へ接続する場所 |
| 聖フランシス病院 | アヤ、マヤ、メリッサの過去と臓器移植の真相へつながる地点 |
| クライスラービル | 2周目以降に挑戦できる77階建ての追加ダンジョン |
主要人物群
| 人物 | 位置づけ |
|---|---|
| アヤ・ブレア | NYPD17分署所属の刑事。イヴに対抗可能な特殊な細胞能力を持つ |
| イヴ | ネオ・ミトコンドリアの女王を名乗り、人類の核支配からの解放を目指す存在 |
| ダニエル・ドリス | アヤの相棒となるベテラン刑事 |
| 前田邦彦 | 原作事件を契機にミトコンドリア研究を続ける日本人研究者 |
| ハンス・クランプ | 遺伝・ミトコンドリア研究を通じ、完全体誕生計画へ関与する研究者 |
| メリッサ・ピアス | イヴに身体を支配されるオペラ歌手 |
| マヤ・ブレア | アヤの双子の姉。臓器移植を介してアヤとメリッサ双方の運命へ関係する |
事件構造
| 段階 | 主な展開 |
|---|---|
| 共鳴 | カーネギー・ホールで人体発火事件が発生し、アヤとイヴが初遭遇 |
| 融合 | セントラルパークでイヴが多数の人間を巻き込む異変を引き起こす |
| 淘汰 | 前田が合流し、アヤの細胞がイヴの細胞へ抵抗することが判明 |
| 受胎 | 臓器移植と人工精子を介した完全体誕生計画が浮上 |
| 解放 | イヴとクランプの関係、マヤの細胞と移植の真相が明らかになる |
| 進化 | イヴ撃破後に完全体が誕生し、人類とミトコンドリアの最終決戦へ至る |
システム・主要概念
戦闘システム
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 基盤 | アクションRPGとATBを組み合わせた戦闘 |
| ATBゲージ | 行動可能になるまで時間経過で蓄積 |
| 移動 | ATB待機中でもアヤを自由に移動可能 |
| 回避 | 敵の攻撃範囲から移動によって離脱できる |
| 攻撃 | 行動可能時に武器や能力を選択して実行 |
| 装備 | 武器・防具を強化・改造可能 |
| 周回 | 装備など一部要素を次周へ引き継げる |
| 追加攻略 | 2周目以降にクライスラービルへ挑戦可能 |
ミトコンドリア構造
| 概念 | 位置づけ |
|---|---|
| 通常ミトコンドリア | 多くの生物の細胞内に存在する小器官 |
| ネオ・ミトコンドリア | 自律的に覚醒し、人間の核を支配しようとする存在 |
| イヴ | ネオ・ミトコンドリアの意思を代表する存在 |
| アヤの細胞 | イヴの細胞を排除し、核を保護する方向へ進化 |
| マヤの細胞 | 角膜・腎臓移植を通じてアヤとメリッサへ継承 |
| 完全体 | 父系ミトコンドリアの影響を排除した人工精子を利用して誕生を目指された存在 |
| 共生と支配 | 人間とミトコンドリアの関係を分ける作品最大の対立軸 |
ゲーム構造
| 要素 | 位置づけ |
|---|---|
| 捜査 | 刑事であるアヤが事件現場や研究施設を巡って真相へ近づく |
| ホラー | 人体発火、変異生物、閉鎖空間などによる恐怖演出 |
| RPG | レベル成長、装備、能力、アイテムによる強化 |
| アクション | リアルタイム移動による敵攻撃の回避 |
| 装備改造 | 武器・防具の性能を組み替え、周回へ引き継ぐ |
| ランダムダンジョン | クライスラービルで自動生成マップを攻略する |
制作・シリーズ展開
制作・成立
| 時期 | 主な転機 |
|---|---|
| 原作成立後 | 瀬名秀明の小説『パラサイト・イヴ』を基盤にゲーム企画を構築 |
| ゲーム化 | 原作人物をそのまま使用せず、アヤ・ブレアを中心とする新規物語へ再構成 |
| 1998 | スクウェアからPlayStation用『パラサイト・イヴ』発売 |
| 制作体制 | スクウェアUSA LAオフィスを中心に開発 |
| 1999 | 続編『パラサイト・イヴ2』を展開 |
| 2010 | 第3作『ザ・サード バースデイ』を展開 |
主要制作
| 分野 | 担当 |
|---|---|
| 原作 | 瀬名秀明 |
| プロデュース・シナリオ原案 | 坂口博信 |
| ディレクション・ストーリー | 時田貴司 |
| バトルデザイン | 前川嘉彦 |
| キャラクターデザイン | 野村哲也 |
| グラフィック | 皆葉英夫 |
| 音楽 | 下村陽子 |
シリーズ系統
| 作品 | 位置づけ |
|---|---|
| パラサイト・イヴ | 原作小説の数年後を描き、アヤとイヴの対立を確立 |
| パラサイト・イヴ2 | 第1作に続くゲームシリーズ第2作 |
| ザ・サード バースデイ | アヤ・ブレアを中心に展開するゲームシリーズ第3作 |
媒体展開
| 媒体 | 代表展開 |
|---|---|
| ゲーム | 『パラサイト・イヴ』『パラサイト・イヴ2』『ザ・サード バースデイ』 |
| 小説 | 瀬名秀明による原作『パラサイト・イヴ』 |
| 漫画 | 『PARASITE EVE DIVA N.Y.死の歌姫』 |
| 音楽 | 下村陽子によるゲーム音楽と主題歌『Somnia Memorias』 |
| 他作品 | 『チョコボレーシング 〜幻界へのロード〜』にAyaが隠しキャラクターとして登場 |
主要ノード
| 種別 | ノード |
|---|---|
| 人物 | アヤ・ブレア、イヴ、ダニエル・ドリス、前田邦彦、ハンス・クランプ、マヤ・ブレア |
| 世界 | ニューヨーク、マンハッタン、NYPD17分署 |
| 事件 | カーネギー・ホール事件、セントラルパーク事件、完全体誕生 |
| 概念 | ミトコンドリア、ネオ・ミトコンドリア、細胞共生、臓器移植、進化 |
| システム | ATB、リアルタイム移動、装備改造、クライスラービル |
| 作品 | パラサイト・イヴ、パラサイト・イヴ2、ザ・サード バースデイ |
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