| 『織田信奈の野望』 |
『織田信奈の野望』は、春日みかげによるライトノベルを中心とする歴史改変作品。現代の高校生・相良良晴が、戦国武将の多くが女性として存在する異世界の戦国時代へタイムスリップし、織田信長に対応する姫大名・織田信奈とともに史実上の悲劇を回避しながら天下統一を目指す。
史実上の人物・事件・地理関係を土台としながら、姫武将、タイムトラベル、未来予知、陰陽道、錬金術などを組み込み、「歴史はどこまで変更できるのか」を物語の中核へ置く。物語後半では全国規模の戦国群像劇から、関ヶ原、本能寺、大航海時代、パラレルワールドまで扱う歴史改変SFへ発展する。
基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原作 | 春日みかげ |
| イラスト | みやま零 |
| 開始年 | 2009年 |
| 本編 | 全22巻 |
| ジャンル | 歴史、ラブコメ、歴史改変SF、戦国群像劇 |
| 主な舞台 | 戦国時代を基礎とするパラレルワールドの日ノ本 |
| 主要媒体 | ライトノベル、漫画、テレビアニメ、ドラマCD、ゲーム |
| テレビアニメ | 2012年、全12話 |
このIPの中心構造
| 軸 | 内容 |
|---|---|
| 中心人物 | 相良良晴と織田信奈 |
| 基本構図 | 現代人が歴史知識を用いて戦国時代の運命を変更する |
| 世界 | 戦国武将の多くが姫武将として存在するパラレルワールド |
| 中心目標 | 信奈の天下統一と、本能寺の変をはじめとする悲劇的運命の回避 |
| 中心対立 | 正史へ歴史を収束させようとする力と、歴史を変えようとする人物たち |
| 主要概念 | 姫武将、歴史改変、イベント発生条件、天岩戸、プラトン立体、古今伝授 |
| 物語規模 | 尾張・美濃から畿内、中国、九州、関東、東北、ヨーロッパ外交へ拡大 |
| 作品構造 | 恋愛劇、戦国軍記、歴史パロディ、オカルト、時間SFを重ねた複合型 |
物語・歴史構造
物語の主要段階
| 段階 | 位置づけ |
|---|---|
| 尾張・美濃 | 良晴が信奈に仕え、史実の木下藤吉郎に対応する役割を担い始める |
| 織田包囲網 | 上洛した信奈が浅井、朝倉、叡山、武田などとの戦いへ進む |
| 播磨・毛利 | 良晴が独立した方面軍を率い、黒田官兵衛ら新たな人物群が加わる |
| 本猫寺・上杉 | 毛利水軍、本猫寺、上杉謙信との戦いを通じて全国規模へ拡大する |
| 九州 | 大友、島津、龍造寺、相良など九州勢力を中心とする群像劇へ展開する |
| 関ヶ原 | 全国の主要勢力が東西に集結し、改変された歴史上の総決算となる |
| 黄金十字軍 | ヨーロッパ勢力との戦争と外交により、日本統一後の世界戦略へ進む |
| 本能寺 | 歴史改変の最大の焦点である本能寺の変と時間移動の因果が収束する |
歴史改変の構造
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 正史知識 | 良晴は現代の歴史ゲームなどから戦国史を知っている |
| 改変 | 本来死亡する人物を救い、合戦や政治事件の結果を変更する |
| 反作用 | 一つの改変によって新たな事件や勢力関係が発生する |
| 正史への収束 | 本能寺など著名な事件が形を変えながら再発しようとする |
| 発生条件 | 歴史上の事件を、複数の条件が揃うことで発生するイベントとして捉える |
| 場の力 | 細川藤孝は人物だけでなく、本能寺や関ヶ原など場所そのものを条件として重視する |
| 最終段階 | 良晴自身の時間移動まで含めて矛盾を解消し、新たな歴史を成立させる |
史実との関係
| 史実要素 | 作中での再構成 |
|---|---|
| 織田信長 | 織田信奈として存在し、女性の天下人を目指す |
| 豊臣秀吉 | 木下藤吉郎が序盤で死亡し、良晴がその歴史的役割の一部を担う |
| 本能寺の変 | 物語全体を貫く最大の運命として設定される |
| 関ヶ原の戦い | 本来異なる時代の武将まで参加する全国決戦へ再構成される |
| 浅井長政 | 女性であることを隠して男装している設定 |
| 今川義元 | 桶狭間で死亡せず、後に征夷大将軍となる |
| 武田信玄・上杉謙信 | 物語終盤まで活動し、信奈と天下を争う |
| 大航海時代 | 天下統一後の日本が鎖国せず世界へ進出する可能性として描かれる |
世界・勢力
世界設定
| 要素 | 位置づけ |
|---|---|
| 日ノ本 | 良晴が転移した戦国世界。現実の日本と似るが別の歴史を持つ |
| 姫武将 | 史実で男性だった著名武将の多くが女性として存在する |
| 姫武将不殺 | 敗北した姫武将が出家などによって生存できる世界上の慣習 |
| やまと御所 | 朝廷に対応する政治・宗教的中心 |
| 姫巫女 | 天皇に対応する存在で、神通力を持つ |
| にゃんこう宗 | 一向宗に対応する新興宗教勢力 |
| 南蛮 | ヨーロッパ諸国、キリスト教、火器、航海技術などをもたらす外部世界 |
主要勢力
| 勢力 | 中心人物・役割 |
|---|---|
| 織田家 | 織田信奈を中心とする物語の主軸 |
| 相良軍団 | 良晴、竹中半兵衛、黒田官兵衛、蜂須賀五右衛門らによる独自勢力 |
| 松平家 | 松平元康を中心とし、後の徳川政権に対応する可能性を持つ |
| 武田家 | 武田信玄を中心とする東国最強級の軍事勢力 |
| 上杉家 | 上杉謙信を中心とし、「義」を掲げる強大な勢力 |
| 毛利家 | 小早川隆景、吉川元春を中心とする中国地方の大勢力 |
| 島津家 | 義久、義弘、歳久、家久の四姉妹を中心とする九州勢力 |
| 大友家 | 大友宗麟と立花一門を中心とする北九州勢力 |
主要人物群
| 人物群 | 位置づけ |
|---|---|
| 相良良晴 | 現代から来た主人公。歴史を変更する最大の異物 |
| 織田信奈 | 天下統一と海外進出を志す姫大名 |
| 明智光秀 | 信奈の重臣であり、本能寺の運命と直結する人物 |
| 竹中半兵衛 | 陰陽師でもある天才軍師。歴史改変を支える知略の中核 |
| 黒田官兵衛 | 南蛮科学にも通じる軍師で、後半の全国戦略を担う |
| 武田信玄 | 信奈最大級の軍事的競争相手 |
| 上杉謙信 | 毘沙門天への信仰と義を軸とする戦国最強級の姫大名 |
| 小早川隆景 | 毛利家の頭脳であり、良晴とも深く結びつく人物 |
概念・媒体展開
超常・SF概念
| 概念 | 役割 |
|---|---|
| 天岩戸 | 時間や世界を越える出入口 |
| プラトン立体 | 未来の観測や時間移動に関係する古代の宝具 |
| 古今伝授 | 未来を予言する情報を秘めた古記録 |
| 陰陽道 | 式神や龍脈などを扱う中世的な超常体系 |
| 錬金術 | 近代科学へつながる新しい知識体系として対置される |
| 気 | 陰陽術や古代遺物を成立させる超常的エネルギー |
| 龍脈 | 陰陽術を支える世界側の力の流れ |
| パラレルワールド | 良晴の元いた現代と戦国世界の関係を説明する最終的な世界構造 |
制作・成立
| 時期 | 主な転機 |
|---|---|
| 2009年 | GA文庫から原作第1巻刊行 |
| 2010年 | ドラマCD化 |
| 2011年 | 漫画版連載開始 |
| 2012年 | テレビアニメ放送、外伝『邪気眼竜政宗』刊行 |
| 2014年 | 富士見ファンタジア文庫へ移籍し、『全国版』へ改題 |
| 2015年 | 初期10巻を改稿した新装版を展開 |
| 2016年 | 武田信玄・上杉謙信を軸とする外伝『天と地と姫と』刊行開始 |
| 2019年 | 本編22巻で完結 |
シリーズ系統
| 系統 | 位置づけ |
|---|---|
| 織田信奈の野望 | 本編前半。GA文庫版1巻から10巻 |
| 織田信奈の野望 全国版 | 11巻以降および改稿新装版を含む本編系統 |
| 邪気眼竜政宗 | 伊達政宗を主人公とする外伝 |
| 天と地と姫と | 武田信玄と上杉謙信を中心とする川中島前史 |
| 安土日記 | 本編周辺人物や出来事を扱う短編集 |
| 織田信奈の学園 | 現代日本の高校を舞台とする特別編 |
媒体展開
| 媒体 | 代表展開 |
|---|---|
| ライトノベル | 本編22巻、外伝、短編、新装版を展開 |
| 漫画 | 本編コミカライズと『ひめさまといっしょ』 |
| テレビアニメ | 2012年放送、全12話 |
| ドラマCD | 原作第1巻を基礎に2010年発売 |
| ゲーム | ソーシャルゲームや複数作品とのコラボレーションを展開 |
| 遊技機 | パチンコ、パチスロとして複数回展開 |
| 音楽・ラジオ | キャラクターソング、サウンドトラック、Webラジオを展開 |
主要ノード
| 種別 | ノード |
|---|---|
| 人物 | 相良良晴、織田信奈、明智光秀、竹中半兵衛、武田信玄、上杉謙信 |
| 勢力 | 織田家、武田家、上杉家、毛利家、島津家、大友家 |
| 事件 | 桶狭間の戦い、金ヶ崎の退き口、木津川口の戦い、関ヶ原の戦い、本能寺の変 |
| 概念 | 姫武将、歴史改変、イベント発生条件、天岩戸、プラトン立体、古今伝授 |
| 世界 | 日ノ本、やまと御所、南蛮、パラレルワールド |
| 作品 | 本編、全国版、邪気眼竜政宗、天と地と姫と、安土日記 |
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