| 物語シリーズ |
『物語シリーズ』(2006年)は、西尾維新(原作)とVOFAN(イラスト)によって制作されたライトノベル作品群を基盤とするメディアミックスシリーズである。漫画版は『週刊少年マガジン』など複数媒体で展開され、『化物語』(2006年刊行)を起点に、『偽物語』『猫物語』『終物語』などのシリーズ作品が高い注目を集めた。物語は怪異と人間の境界をテーマに、阿良々木暦と個性的な少女たちの心の問題や過去との対峙を中心に展開し、言語感覚・心理描写・会話劇を核とする独自の構成を持つ。
西尾維新による青春怪異小説で、〈物語〉シリーズ第3弾。『化物語』の後、夏休みを舞台に阿良々木暦と妹の火憐・月火を中心として、「偽物」と「本物」、「正義」を主題に描く。上巻「かれんビー」と下巻「つきひフェニックス」の2編で構成され、2012年にはシャフト制作でテレビアニメ化された。
基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 著者 | 西尾維新 |
| イラスト | VOFAN |
| ジャンル | 青春怪異小説 |
| 出版社 | 講談社 |
| レーベル | 講談社BOX |
| 刊行 | 上巻2008年、下巻2009年 |
| 巻数 | 全2巻 |
| シリーズ位置 | 〈物語〉シリーズ第3弾 |
このIPの中心構造
| 軸 | 内容 |
|---|---|
| 中心人物 | 阿良々木暦と妹の阿良々木火憐・阿良々木月火 |
| 中心舞台 | 『化物語』後の夏休み、直江津高校周辺 |
| 中心対立 | 人間と怪異、本物と偽物、正義の在り方 |
| 上巻構造 | 火憐と詐欺師・貝木泥舟を中心とする「かれんビー」 |
| 下巻構造 | 月火と不死身の怪異を巡る「つきひフェニックス」 |
| 主要存在 | 怪異、吸血鬼、詐欺師、怪異専門家 |
| シリーズ構造 | 『化物語』の続編として人物変化を描き、後続作品へ接続する |
物語・人物
主要人物群
| 人物 | 位置づけ |
|---|---|
| 阿良々木暦 | 主人公兼語り手。吸血鬼に関わったことで不死性を持つ高校生 |
| 阿良々木火憐 | 暦の上の妹。正義を掲げるファイヤーシスターズの一人 |
| 阿良々木月火 | 暦の下の妹。火憐と共にファイヤーシスターズとして活動 |
| 戦場ヶ原ひたぎ | 暦の恋人。過去に貝木泥舟に騙された経験を持つ |
| 忍野忍 | 暦と深く結びつく吸血鬼。怪異知識の面でも重要な存在 |
| 貝木泥舟 | 詐欺師。火憐やひたぎと関わり、「かれんビー」の中心人物となる |
| 影縫余弦 | 不死身の怪異を専門とする陰陽師 |
| 斧乃木余接 | 余弦に付き従う怪異側の存在 |
二つの物語
| 編 | 中心構造 |
|---|---|
| かれんビー | 火憐が中学生の間で流行するおまじないを追い、貝木泥舟と対立する |
| つきひフェニックス | 月火の正体と不死身の怪異を巡り、暦が家族として彼女を受け入れる |
| 共通軸 | 暦が妹たちの問題へ関わり、「正義」「偽物」「家族」を再定義していく |
主要概念
| 概念 | 位置づけ |
|---|---|
| 偽物 | 本作タイトルと物語全体を貫く中心概念 |
| 本物 | 偽物との対比を通じて価値や存在の意味を問う軸 |
| 正義 | 火憐と月火の行動原理であり、貝木との対立を生む概念 |
| 怪異 | 人物の過去・感情・存在そのものに作用する超常的存在 |
| 不死 | 暦、忍、月火に関わる重要な存在条件 |
| 家族 | 月火の正体が明らかになった後も暦が彼女を妹として受け入れる根幹関係 |
シリーズ・時系列
シリーズ位置
| 作品 | 位置づけ |
|---|---|
| 化物語 | 『偽物語』より前の物語。主要ヒロインと怪異事件を描く |
| 傷物語 | シリーズ上の前作にあたり、暦と吸血鬼の関係の起点 |
| 偽物語 | 火憐・月火を中心に据えた第3弾 |
| 猫物語(黒) | 『偽物語』の次に刊行された作品 |
作中時系列
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 春休み | 暦が吸血鬼と関わり、不死性を得る |
| 5月から6月 | 『化物語』の各怪異事件と文化祭までの出来事 |
| 夏休み | 『偽物語』本編。「かれんビー」「つきひフェニックス」が展開 |
| 以後 | 『猫物語』など後続シリーズへ接続 |
人物変化
| 要素 | 位置づけ |
|---|---|
| 阿良々木暦 | 髪を伸ばし、外見も前作から変化 |
| 戦場ヶ原ひたぎ | ロングヘアからショートヘアへ変化 |
| 神原駿河 | 髪が伸び、前作から外見が変化 |
| 羽川翼 | 髪を切り、眼鏡からコンタクトレンズへ変化 |
| 忍野忍 | 前作よりも物語への関与が強まり、ヒロイン的立場へ移行 |
| シリーズ全体 | 登場人物は固定されず、時間経過と共に外見・性格・関係性が変化する |
制作・媒体展開
制作・成立
| 時期 | 主な転機 |
|---|---|
| 2008年 | 上巻「かれんビー」刊行 |
| 2009年 | 下巻「つきひフェニックス」刊行 |
| 執筆中 | 『化物語』のアニメ化決定を受け、メタフィクショナルな発言も作中へ反映 |
| 当初構想 | 『偽物語』でシリーズ完結を予定 |
| 完結構想変更 | 羽川翼、八九寺真宵などについて書き足すため後続作品が成立 |
| 2012年 | テレビアニメ版放送 |
アニメ制作
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 監督 | 新房昭之 |
| シリーズディレクター | 板村智幸 |
| シリーズ構成 | 東冨耶子、新房昭之 |
| キャラクターデザイン | 渡辺明夫 |
| 音楽 | 神前暁 |
| アニメーション制作 | シャフト |
| 話数 | 全11話 |
アニメ構成
| 編 | 話数 | 位置づけ |
|---|---|---|
| かれんビー | 全7話 | 火憐と貝木泥舟を中心に展開 |
| つきひフェニックス | 全4話 | 月火の正体と影縫余弦・斧乃木余接との対立を描く |
| 演出方針 | 『化物語』より文字テロップを減らし、キャラクター描写を柔らかく見せる方向へ変更 |
媒体展開
| 媒体 | 代表展開 |
|---|---|
| 小説 | 上巻「かれんビー」、下巻「つきひフェニックス」 |
| テレビアニメ | 2012年放送、全11話 |
| ガイドブック | 『偽物語 アニメコンプリートガイドブック』 |
| 副音声関連書籍 | 『副物語 アニメ偽物語&猫物語(黒)副音声副読本』 |
| 映像パッケージ | Blu-ray・DVD各巻とBOX |
| 遊技機 | パチスロ、パチンコへ展開 |
主要ノード
| 種別 | ノード |
|---|---|
| 人物 | 阿良々木暦、阿良々木火憐、阿良々木月火、貝木泥舟、忍野忍、影縫余弦 |
| 物語 | かれんビー、つきひフェニックス |
| 概念 | 偽物、本物、正義、怪異、不死、家族 |
| シリーズ | 化物語、傷物語、偽物語、猫物語 |
| 制作 | 西尾維新、VOFAN、講談社、シャフト、新房昭之 |
Charactersは多言語で発信・整理することを目的としています。※翻訳ポリシー



